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札幌タイドットコム Special 体験談
    北海道からタイへ:シニア留学体験談 
 TEXT:原田明美 (北広島、北海道)
           Photo:SapporoThai.com
      
1.北海道からタイへ:ジニア留学~出発前の日記
2.初めてのタイ!・ボランティア編
3.初めてのタイ!ホームステイ&ボランティア(生活)

1.北海道からタイへ:ジニア留学:出発の日記

2006年1月半ばを過ぎた頃。「何か新しいことをしたいなぁ!」と漠然と考えていた時、シニア留学という新聞の広告を見つけ、そういうのもありか~?とインターネットで検索をしているうちに”異文化体験・海外ホームステイ“というツアーを見つけた。

「タイ・ワット・サケオ孤児院で働くボランティア」

年齢、資格の制限もなく、今、自分がやりたいと思うことにピッタリあてはまる!これに行きたい!!と思った。7日間、10日間、1カ月コースがあったが、どうせ行くなら思い切って1カ月。参加費がほかの国に比べて安かったし、

見つけた瞬間に行くことをほぼ決めていました。

すぐに問い合わせをすると、4月からは夏休み?になるので、行くなら

3月の早い時期がいいですよ。と勧められ3月8日出発に決定!

この時すでに出発1カ月前。。。



ところで、タイってどんな国?!

ダイビングでプーケットのきれいな海に行きたいと思ったことはあるけど、

他には?ゾウの国?タイカレーやトムヤムクンなど知っているのはそのくらい。タイ語ってどんなの?未知の世界だ~!!と思いながらも、いっそのこと何も知らないタイ語をゼロから始めるのもおもしろいかも!と意欲満々!!

   タイ文字を練習しています
1カ月のホームステイなので、タイ語を話せたら楽しいだろうなぁ~(^^)と軽い気持ちでCD付のタイ語の本を買ったけど、耳慣れない発音に、何?

この文字!?○がたくさんついてるよ!全然わからない(><)

出発までに1カ月もない...一気に不安になってきました。

どうしよう・・いろいろ調べてたどり着いたのがタイ語教室とサムット先生!

札幌でもタイ語が習えるところがある!出発3週間前にして、無料お試しと

1日旅行会話集中講座を2回申し込みました。

あいさつくらいはできたらいいな。と思っていたのですが、先生の親切丁寧なご指導のおかげで、自己紹介ができるようになり、数字や簡単な会話とタイ

文字の読み書きを少し覚えて,あとはタイ語とふれあう機会を求めて多言語の説明会へ行ったり、タイに留学経験がある知人に会ってナマのタイ話を聞いて、タイという国を身近に感じながら出発準備を始めました。

札幌は3月には、まだ雪があるというのに、タイは年間平均気温29℃。

服装は?行く時は寒いけど、Tシャツと夏用のズボン、短パンでいいかな?

虫刺されは覚悟しているけど、虫除けスプレーたくさんと虫さされの薬、

胃腸薬、お腹の薬、風邪薬、酔い止め、消毒薬など一通り用意して、ポケットティッシュはたくさんあったほうがいいと言っていたなぁ。

日本のお土産は何にしよう?と準備もなかなか忙しい。



ボランティア先の「ワット・サケオ孤児院」とホームステイ先はバンコクから北北西に約90Km、アン・トーン、バンサデット村というところ。

ホストファミリーは出発の1週間前にようやくわかり、お父さん、お母さんと息子さんが2人と次男のお嫁さんの5人家族。小さな子どもがいるかな?なんて思っていたので、大人ばかりの家?どんな人たちだろう?うまくコミュニケーションを図れるかな?食事は合うかな?など期待と不安がいっぱい。

バンコクからかなり離れているので、都会的な供給は望めないといわれていたので、そんなに田舎なの? まあ、のんびり過ごすにはそのくらいのほうが

いいわ!と思い、これから始まるタイ生活を想像してワクワク、ドキドキ!

地図を見ると、近くの都市はアユタヤかな?

アユタヤって世界遺産があるところ?休日に行けたらいいな!

タイと言えばゾウにものってみたいなぁ~と夢はふくらむばかりです。



孤児院のボランティアプログラム

世界最大数の孤児を預かる施設「ワット・サケオ孤児院」は、3才から中学生まで1500人の子供たちが生活しているところ。

子どもたちは寮から学校に通っていて、その孤児院の教育機関(保育園から

小学校、中学校、職業訓練校)などで子供たちのためになることすべてが

ボランティア活動になるとのこと。

私は保育園を希望していたのですが、先生の指示に従って、お手伝いと

子どもたちと一緒に遊んだり、歌を歌ったり、とにかく子どもたちと

ふれあうそれだけでOK!


あとは、孤児院に訪問してからスケジュールなどの打ち合わせをするので

やりたいことがあれば相談してくださいということでした。

現地には日本人が常時4,5人はいますよ!と言われていたのでちょっと安心。

子どもたちと何とかコミュニケーションを図りたいと思い、折り紙やぬりえ、指人形などを用意しました。言葉がわからなくても伝わるものはきっと

あるはず!なんとかなるさ~!と前向きに(?!)臨んだのでした。



2.初めてのタイ!・ボランティア編




今回の旅行の目的は、ボランティア活動を通して孤児院の子どもたちとふれあうこと。子どもたちのことを知りたい、言葉は通じなくても、心や気持ちはきっと伝わると信じて何か役に立つことがしたいと思った。


孤児院の子どもたちはとても人なつっこくて、いろいろなことに興味を示し、素朴で明るい笑顔が印象的だった。クラスで自己紹介をしたあとは、一気に子どもたちとの距離が近くなった感じで子どもたちもたくさん話しかけてくれて、遊ぼう!と誘ってくれる。子どもたちに名前を聞くが、最初は発音が難しくて聞き返しても言えないし、なかなか覚えられない。子どもたちも同じなのか何度も私に名前を聞いてくる。タイ文字で名前を書くと、発音の仕方がわかったようで、アケミと呼んでくれたとき、名前は言えなくても、イープン、イープン(日本)と言っているのが私のことだとわかった時はうれしかった。私もはやく、みんなの名前を覚えて呼びたいと思った。


外で鬼ごっこや、遊具で遊んでいても、言っていることを何とか理解したいと思うが、わからない、私も言いたいことが伝えらないことがもどかしい。それでも、わずかにわかるタイ語で会話になったときはとてもうれしかった。


教室では、勉強の時間もあって黒板に数字やタイ文字の表「コーカイ」が貼ってある。小学校に上がる準備なのか、絵を見て文字で表す。タイ語と英語を結び付ける、数字をタイ語で書くなどテストがあり、いっしょにやってみたが、やはりタイ語の読み書きが難しい。子どもたちは、私に「コーカイ」を順番に指差して何度も教えてくれた。子どもたちといっしょに床に座ったり、寝そべって勉強するのもおもしろかった。勉強の時、先生は棒を持ってビシバシと厳しかったのにはちょっと驚き・・・!


子どもたちは、日本の手遊びや歌を知っていたので、いっしょに遊んだり、タイの歌を教えてもらうなど、木、金と2日間でだいぶ慣れて楽しくなってきたところが、次週月、火にテストをやって夏休みに入るという。え~っ?!夏休みは3月の末からと聞いていたのに、たった4日で終わり?1ヶ月いるのに何をしたらいいのだろう?バスで来ている子は水曜日からは来ないけど、寮の子は遊びに来るし、やることはたくさんあるよ。と先生は言うのだが、戸惑いと不安・・・まあ、そのおかげで寮に住む小、中学生とも仲良くなれたし、生活の様子を知ることができた。また、その間にいろいろな行事があり、貴重な体験がたくさん
できて、結果的にはとても中身の濃いものになった。


夏休みに入ると、先生たちは年度替わりの仕事があるので、私には好きなことをして良いと言う。何があるのかわからないが、自分でやることを見つけるのが本当のボランティアかも?と思ったりして。園庭に遊びに来る園児や小学生と汗だくになって遊んでいるうちに昼になると子どもたちは食事をしに寮に戻り、先生たちと他の日本人のボランティアの人と昼食をとる。
日本のボランティアは私がいる間6人。それぞれ個人で日程もばらばらで、入れ替わり、北海道から東京、神奈川、奈良、大阪、広島、福岡とみごとに日本各地から集まってきていた。この時間は日本人同士の交流と、先生たちの素のまま、普段の会話の中でタイのいろいろなことを教えてもらい、とてもおもしろかった。

                                                               つつぐ

子どもたちの寮生活



学校から5分くらいで女の子の寮がある。去年できた新しいところはとてもきれいで2段ベッドがあり、50人くらいがいっしょに生活をしている。あとは一般的な高床式の家で、大きさによって、30人から50人のところが、8棟くらいある。
ワット・サケオにいる子どもたちは、遠く、親元を離れてくる子、親がいない子どももいるようだ。

近くにお世話をする先生はいるが、それぞれの家には園児から中学生まで、ばらばらで大きい子が小さい子の面倒を見ている。このスペースにそんなにいるの?と思える広さに、お昼寝マットのようなものを敷いて雑魚寝状態で寝ているようだ。そこで、勉強したり、本を読んだり、ラジオを聴いている子もいる。


中には細かくきれいな刺繍をしたバッグを作っている子もいる。
小学校高学年や中学生になると本を見て私たちに質問をしてくるなど、結構会話が弾んで、「愛してる」なんて日本語を知っているのがおかしかったりする。
今の家の近くに4階くらいの大きな建物を建てているのが、新しい寮になるようだ。ただ、そこはレンガを手作業で運んでいるようなところなのでいつできるのか心配。早く完成するといいなぁ。


男の子の寮は学校から10分くらいで川を渡ったところにあり、体育館のような大きな建物が4棟、小学校低学年、高学年、中学生と小さな棟には幼児と分かれていて、グランドを囲むように建っていた。大きなところには、120人以上いるという。女の子の家より個人のスペースがあってゆったりとしていた。

男の子たちは、サッカーやボクシング(ムエタイ?)の練習もしていた。小さいながら引き締まった身体でキックやパンチも迫力がある。かっこいい~!試合でも好成績を残しているそうだ。





寮での子どもたちの生活は規則正しく、朝は6:00起床、7:00朝食、11:30昼食、昼寝、4:30夕食の後は掃除をして自由に遊ぶ。水浴びをして8:00には就寝。食事はお寺の横のとても大きな食堂で、寮のリーダーが人数を確認して、食堂まで列を作って並んで行く。男女時間差で何百人もの子どもたちが集まり、ごはんと4つの大きな鍋に用意されたおかずを盛るので、食事の配膳も大変な仕事だ。ボランティアがいる時にはみんなで手伝いをしたが、主に上級生が行っているようだ。おかずは具がたくさん入っているが、1品。時々とうもろこしやイモ、バナナやみかんなどのくだものやデザートがつく。子どもたちはやっぱり食事の時間が楽しみで、1時間くらい前からお皿を持って、寮の前で待っている姿が印象的だった。


タイ国内と世界各国からボランティアは来ているようで、そのときは、クッキーや
スナック菓子、デザートやアイスクリーム、ノートや鉛筆などの文房具、日用品が届く時もある。そんな時はとてもうれしそうだ。


日本は私たちのように個人での参加はあるが、定期的に団体としてのボランティアは残念ながら行っていないということだった。

ここのいる子どもたちは、両親を亡くしてしまった、いろいろな事情で親が育てられない、家が貧しくて教育を受ける機会が乏しいなどの理由できているそうだ。
そんな中で、先生と子どもたち同士で助け合って生活している姿はたくましい。
小さくてもしっかりと自分の身の回りのことをして、上級生は自然と面倒を見ている。


服や持ち物、ノートや鉛筆など日本ならもう使っていないと思われるようなものでも大事に使っている。それでも今の環境は子どもたちにとっては日常のことで、今を一生懸命生きている姿には心を打たれた。


英語のレッスン

ニュージーランドから来た男の先生のレッスンやデンマークからは10人くらいで
サマーキャンプという名前で5日間の英語のレッスンがあった。


15人くらいのグループに分かれて20分で次のクラスに次々と交代していく。
ゲームやクイズ、遊びを通して英語に親しむもので、一緒に参加させてもらい
とても楽しかった。日本語でもこんな機会があったらやってみたいなぁ。
                                               
 

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アントーンのお祭り

中学校に行くと、女の子たちがタイ舞踊の練習をしていた。しなやかに反った指の動きとゆったりとした踊りが美しい。その中にきれいな男の子が1人、とてもきれいで思わず見惚れてしまった。こんな目の前でタイ舞踊が見られて感激だった。


手の動きを真似してみるが、指が反らないので難しい。タイの子どもたちは小さいころから指を反らせる練習をしているそうだ。

一方で、男の子が刀剣や長い棒を回す練習をしていたので、教えてもらった。簡単に回しているように見えるが、左右の手を持ち替えるときの手首の返しが難しく、なかなかできない。ようやく1.2回まわせるようになったところで、アントーンに練習へ行くと言い、男の子も女の子もバス2台で出かけて行った。次の日から2日間アントーンでお祭りがあり、みんながそこで披露するという。

その会場ではゾウも見られると聞き、行きたいと先生に聞いてみると、帰りが夜の11:30すぎになるので、ホームステイ先にも迷惑がかかるのでダメ!と言われ、
そうか・・・とあきらめつつも、分かるタイ語で精一杯「ヤ~ク パイ アント~ン!!」と言ったらママに電話をかけて了承を得てくれた。やった~!!言ってみるものだわ v(^0^)v


そうして、ボランティア3人は子どもたちとバスに乗り、アントーンの会場に向かった。


会場に着くと、広場に国王と王妃の大きな看板と、周りは色とりどりのイルミネーションで飾り付けがされている。近くには学校やお寺もある。またいろいろな食べ物の屋台やお店が連なり、ステージと広場があるにぎやかなお祭り会場だ。


子どもたちはそれぞれ練習やメークをしている。私たちはその間に場所取りをして、屋台でパッタイとソムタムを買って辛い!おいしい~!と腹ごしらえ。


6:30すぎにあいさつがはじまり、頭や背中をきれいに飾ったゾウが入場し、パレードや大きな花火がすぐ近くで上がるなど、結構大きなイベントのようだ。たくさんのグル-プによる歌やダンス、ムエタイなどいろいろなショウが始まった。

そんな大舞台でワット・サケオの子どもたちが出てきたのは9:00近く。タイの国の歴史物語(?)のようで、子どもたちが遊ぶ平和な村の様子、その横で美しいタイ舞踊、後ろで両端に火がついた長い棒を回している男の子たち。それから、2頭のゾウが戦う場面に変わり、牙で人形を突き飛ばす、ゾウの背中に乗った人が的に向かって槍を投げるなど迫力満点!その後ろで男の子たちが剣で敵と戦っている。一生懸命がんばっている子どもたちの姿に感動。無理を言って行った甲斐があった。


                                     つづく

卒業式

夏休みに入ってから、2週間後に幼稚園から小学校、中学校合同で卒業式があった。

前日には、卒業生は式の練習。在校生は式場の飾りつけや風船でアーチを作るなど、手作りの作業が行われた。

当日7:30すぎに登校すると、子どもたちは卒業式用の制服を着て帽子をかぶって

いる。その制服姿がとてもかわいい。

ワット・サケオは中学校までなので、卒業するとここを巣立っていく子どもたちが

たくさんいる。親元に帰って働くか、高校に行く子はほんのわずかしかいない。

校庭のあちこちでは友達同士が写真を撮り、花束を渡すなどとてもにぎやかだ。

そうして、卒業生は外に集まり、会場の前に先生たちが2列に並んでいて、

生徒はその間を通って入場する。一度先生の前で立ち止まり、手首に白い糸を

むすんでもらう。(結婚式でも行っていた仏教の儀式?)

先生はその間、一人ひとりにお祝いの言葉をかけている。

なんとも微笑ましい、心温まる感動シーンだった。

そして横では白い制服を着たブラスバンドが軽快な曲を演奏している。

会場の中ではタイ楽器が演奏される中、式が始まった。

体育館のステージには僧侶が並び、一人ひとり名前が呼ばれ、卒業証書が授与

される。ステージを降りてくる姿は誇らしげ。そんな姿に思わず、目頭が熱くなる。

私が4日間一緒に過ごした子どもたちも、ちょっと大人になったように見えた。

 

帰省

夏休みは約2ヶ月あって、4月のタイ正月(ソンクラーン)を親元で過ごすのに

タイ北部のチェンマイ、チェンライ、ナンへ集団で帰省する子どもたちがいる。

大きな荷物を持ってバスや列車で12時間くらいかけて帰るようだ。

年に何回帰れるのだろう?帰る日はみんなとてもうれしそうだった。

 

少年僧の修行

4月に入ると男の子は少年僧としての修行の時期が1ヶ月くらいあるという。

その前日に寮を訪ねると修行の準備で、上級生が下級生の頭を剃っているのだ。

とても神聖なところを見たような気がした。

3日に幼稚園に行くとお寺に行って手伝いをするように言われ、行ってみると、

先生と女の子たちが食事の用意をしている。ごはんとおかずは2種類とデザートや

フルーツがつく。いつもよりも豪華な食事だ。修行中は夜の食事は取らないらしい。

タムブンで僧侶に食事のもてなしをするときのようだ

子どもたちは黄衣に身をまとい、数日前の姿からすっかり変わり、立派な少年僧だ。

修行の期間は、戒律を守って生活をするそうだ。

食事の準備ができると僧侶のお話の後、全員でお経をあげてから食事をする。

昼の食事はお変わりも自由で、どんどん手が挙がるので対応に大忙しだ。

女の子たちは、てきぱきと準備と後片付け、食器洗いを済ませる。これも女性が

家事を身につけていくことなのだろうと思い感心した。

少年僧としての修行を通してどんな大人に成長していくのか楽しみだ。

そんな子どもたちの屈託のない笑顔が忘れられない。

タイの魅力・・・人々の笑顔

期待と不安のなか、始まったタイでの生活。

ホストファミリーをはじめ、近所の方々、ワット・サケオの先生方、子どもたちとの

出会いは私の不安をすぐになくし、いつも人々の温かさとステキな笑顔に癒された。

また、細かいことにこだわらず、大らかなタイの人たちと空気の心地よさ。

1ヶ月の間は、いろいろな行事が凝縮されていて、あっという間に過ぎてしまった。

たっぷりとタイの異文化を体験することができて、貴重な経験がたくさんできて

ほんとうによかった。タイのファミリーに感謝している。

帰国1週間後のソンクラーンの水かけ祭りまでいられなかったのが心残り。

来年のソンクラーンには、またここにホームステイにおいで!と言ってくれたことが

とてもうれしかった。タイに家族ができたようで、是非またタイを訪れたい。

今度は、チェンマイやプーケットも・・・とすっかりマイブームはタイ一色である(^0^)


初めてのタイ!ホームステイ&ボランティア(生活編)

タイ生活1日目

2006年3月8日 PM2:30 バンコク到着!

期待と不安の中いよいよタイ生活が始まる!!

荷物を取ってキョロキョロしていると名前が書いたプレートを持って「お客さ~ん」

と声をかけてくれたのが、ガイドのノイさん。

今回のツアーは東京から来た大学生と二人らしい。

空港からは車でホームステイ先のアントーン、バンサデッド村に向かう。

バンコクの街は高層ビルが立ち並ぶ大都会。車が多く、渋滞している。

街中には不思議なタイ文字の看板がたくさん。その中に見慣れた日本のコンビニ

の看板が・・・セブンイレブン?!味の宝って味の素の類似品?

華やかな色彩と金色に輝く寺院。独特の形をした屋根。街並みを見ているだけで

面白い。う~ん!タイに来たって実感!

高速では原色でカワイイ絵とタイ文字が興味を引くカラフルなツアーバスがたくさん

走っている。それを見ているだけでもウキウキ気分(^^)

1時間くらい走ると都会から道の両側は広大でのどかな田園風景に変わっていった。

大きな道から細い道を曲がるとまもなくバンサデッド村のホームステイ先に到着。

高床式の大きな家だ。にこやかにママが迎えてくれた。

大きなリビングの両端に部屋があり案内される。

隣に住む高校生の姪が来ていて、わずかなタイ語と指差し会話帳を頼りに

片言の英語を交えて自己紹介や北海道の話ができた。よかった~!

日本人のホームステイを何度も受け入れているようで、日本語もほんの少し

わかるみたい。ちょっと安心(^0^)

それから、姪が近くに散歩に連れて行ってくれた。

家から7080mも歩くと大きな川があり、なんとものんびりとしたのどかな風景。

川岸では魚の養殖をしている。そこに砂を運んでいる大きな船が何艘も続く。

夕日がとてもきれい、ここにいるだけで癒される。幸せな気分!

そうして、家に戻りシャワーというか、水浴びをして夕食の時間になった。

その日は、空港で働いているパパは翌朝帰ってくるとのことで、ママと2人で夕食。

魚入りのレッドカレー・豚肉とさやえんどうの炒め物・鶏肉と野菜のスープ。

カレー皿に山盛りのごはんにおかずを少しずつのせてスプーンとフォークで食べる。

カレーは思った以上に辛い(><)でもこの辛さがだんだんクセになるのです。

さっそく知っているタイ語で「アロイ!」と言うと、とっても喜んでくれた。

山盛りのごはんをようやく食べ終えると、超甘デザートと大きなみかん。

も~信じられないくらいおなかいっぱい!たくさんのおいしい食事に大満足。

ごちそうさま~(^0^)

そうして、PM8:00過ぎにはお嫁さんのエーが帰って来て、女3人でいろいろ話が

できてなんだか楽しく過ごせそう(^^)v

そんな気分で1日目が無事終了したのでした。

ワット・サケオ ボランティア初日

さて、2日目 いよいよボランティア活動が始まる。

AM6:30起床(目覚めはバッチリ!体調も万全)

AM7:00にはコーヒーとジャムがたっぷりのったトースト

コーヒーは砂糖とミルク入り(タイではこれが普通らしい)朝から超甘!

と思っていたら、これはウォーミングアップ。

AM7:30 本格的に朝ごはん・・・山盛りチャーハンとスープ!!!

え~っ?!朝から、こんなに食べるの?あまりの多さにびっくり!

AM8:00 ママがお弁当を作ってくれて、エーが車でワット・サケオまで送ってくれる。

5分くらいでワット・サケオ幼稚園に到着。

すでに園庭には子どもたちが並んでいて、朝会が始まっている。

先生のお話の後、紹介されるわけでもなく、突然、「エクササイズ!」と言われ、

デンマークから来ているボランティアの女の子たちのまねをして、私も体操を始めた。

子どもたちは、新顔の私たちにニコニコして近づいてくる。いっしょに体操をしている

うちに楽しくなってきて、たくさん話しかけてくれる。言っていることがわからなくて

ごめんね~(><)と思いながらも子どもたちの笑顔に私のほうが楽しくなっている。

日本人は一緒に来た大学生と私だけ。日本人スタッフはいないし、誰と打ち合わせをすればいいのだろう?先生は日本語が通じないし、私たちもタイ語はわからない。

お互い片言の英語と指差し会話帳だけがたより。前途多難だ(><)

そうして、よくわからないまま年長のクラスに入り、デンマークのボランティアの2人を紹介されると、はい!次!子どもたちの前に出て好きなことやって!といきなり

ふられるが、えっ?心の準備ができていないよ・・・

子どもたちが「サワディー・カー」とゆっくりとていねいにあいさつをしてくれた。

私も緊張しながらあいさつと自己紹介はバッチリOK!ホッ!(^0^)

次はどうしよう・・・と思っていたら、子どもたちから「大きな栗の木の下で」の歌が!

ドラえもんの絵を描くと「ドラえもーん」とみんなが知っているのはびっくり!

そして、いくつかの手遊びで盛り上がり何とかその場は終了。

デンマークの人たちは3ヶ月滞在するらしく、英語でカードを使ってゲームや歌ったり、踊ったり、読み書きも楽しく英語のレッスンをしている。

こうして、あっという間に午前の部が終わり、昼食の時間になった。

子どもたちは各自、お皿を持っていて、先生がごはんとおかずを盛ってあげる。

食堂で食事が終わると自分でお皿を洗って教室に戻り、2時間くらいお昼寝タイム。

その間が先生たちの昼食の時間になる。そのときに初めて担任の先生2人の

名前を聞き、改めて自己紹介をして、なぜか身の上話に盛り上がり、そして、次々

と先生たちが集まってきて、初日にしてすっかり仲良くなれた感じ。

昼食のお弁当もまた、たくさんのおかずに、タッパーいっぱいのご飯とデザート。

お皿に盛ったおかずをみんなで食べるのだが、やっぱり量が多い!

タイの人は、みんなたくさん食べているのに、スタイルいいのはなぜ?

私はこのまま、1ヶ月いると大変なことになりそうだ(><

おなかがいっぱいになったところで、「あなたも昼寝しなさい。」と言われたけど、

いいのかなぁ?と思いつつ、本当に寝てしまった。ZZZ

PM2:00過ぎまで昼寝をした後は、後片付けをして帰る準備。

バス組は2台のバスに分乗して、先生が付きそれぞれの家に送って行く。

徒歩組は近くの寮に住んでいるようだ。

孤児院と聞いているが、詳しい事情はよくわからなかった。

子どもたちを送り帰ってきて、先生たちの仕事はPM4:00まで。

その後、先生にママの働く、構内のバナナチップ工場まで送ってもらい、

ママのバイクの後ろに乗って帰る。気持ちいい~!!

こうして、無邪気で人なつっこい子どもたち、明るい先生たちと出会い、あっという間に

ワット・サケオでの1日目が終わった。

村の様子・人々の暮らし

村の人々の朝は早い。鳥のさえずり、コケコッコーとあちこちで元気な鶏の声。

私が630に起きるころには、掃除や洗濯、養殖の魚にえさをやるなど、

もう働いている。

家族はそれぞれ仕事をしているが、養殖は朝、夕、休日みんなが手伝っている。

洗濯は全自動洗濯機があるが、タライで手洗いをしてすすぎと脱水だけ使って

いるようだ。(私は洗濯機を借りていましたが・・。)

村の人たちは朝からにぎやかにおしゃべりをしながら、お土産品の内職などを

している。近所でも、学校の近くでもお年寄りもみんなが働き者という印象。

そして、タイの人たちはみんなオープンで友好的。

礼儀正しく、手を合わせて必ずニッコリ笑ってあいさつをしてくれる。

この笑顔に親近感を感じ、こちらも和やかな気持ちになる。

近所には親類も多く、互いに声を掛け合い、にぎやかにおしゃべりをしている。

みんなお話好きで、笑いが絶えない。それを見ているだけでも楽しい。

みんなが、気軽に声をかけてくれるし、日本のことにも興味があるようだ。

私も本を見ながらいろいろなことを聞いたり、教えてもらうことがとても楽しく、

のんびりとした雰囲気と、気さくで温かい人たちとの時間がとても心地よい。

家の周りには、ヤシの木があり、やっぱり南国だ!と思ったら目の前にバナナや

パパイヤがなっている。そんな自然いっぱいの中は当然虫がたくさんいる。

虫嫌いの私が、アリやハエ、小さな虫は当たり前。と思えるのが不思議なくらい。

虫除けスプレーやハッカ油がいいと聞き、虫除け対策をして行ったのに、初日にして

蚊に足を数十ヶ所刺されて大ショック!それから毎日虫さされの治療が日課になる

くらい、蚊にはかなりひどくやられた(><)なぜ私だけ?というくらい・・・

滞在中、辛かったのはこの虫さされのかゆさ。と連日35℃の暑さ。

それでも、どんどんタイと人々の魅力にはまっていくのでした。

 

食事

主食はお米でいわゆるタイ米。ご飯を炊いている時は独特のにおいがする。

朝はコーヒーと軽食のあとに、チャーハンや雑炊などしっかりご飯。

昼食はお弁当を作ってもらったり、先生たちに一緒に買ってもらった。

朝しっかり食べているので、昼になってもおなかがすいていない。

先生たちにもたくさん食べなさい!と勧められ、ようやく食べるとさらにデザート。

おいしけどもう食べられない。なんとも贅沢な悩み。

滞在中、空腹を感じることがないくらい食べ物は豊富だった。

夕食は、いつも3~4品あり、お皿に盛ったおかずをみんながそれぞれのごはんに

のせて食べる。ママの手料理はたくさんの食材を使っていてどれもおいしかった。

養殖の魚も唐揚げにしてピリ辛のソースをつけて食べた。

辛い料理が多く、少しといってもかなり激辛!それでもパパや息子さんはもっと辛く

して食べていた。それに、石臼でにんにくや唐辛子、香草にエビや魚のペーストを

混ぜたものを、白っぽい小さなきゅうりやナスなど生の野菜につけて食べる。

食事の間は「ペッ(辛い)?」と「アロイ(おいしい)!」の繰り返し。

そして、ココナツミルクの超甘いデザートやフルーツでしめくくる。

バナナやパインはとても甘くておいしい!!!甘さが違う!

フルーツは種類が多く、初めて見るものも多かったがどれもおいしい!!

ドリアンのにおいはかなり覚悟していたが、思ったほどでもなく(完熟でなかった?)

クリームチーズのようで、まったりとした食感がなんとも言えない。

いつも、おなかいっぱいと言いつつ、食べている私にパパはおなかをおさえて

Big・Big!と笑うのでした。

お酒は、ビールやウイスキーが一般的。ビールは氷を入れるし、ウイスキーは

ソーダで割る。パパに酎ハイの話をすると焼酎飲むの~?と飲んべえ扱い。

次の日パパがさっそく買ってきた栄養ドリンクのような小さな焼酎は35度。

なるほどね。作り方を伝授した生絞りライムサワーはなかなかイケたよ!

あっ!それから、忘れられない食べ物?!がひとつある。

それは、バッタの唐揚げ!!!バンコクのチャトゥチャックマーケットに連れて

行ってもらったときのこと。お嫁さんのエーがちょっと怪しげなムシ(珍味?)屋台に

近づき、バッタの唐揚げを一袋買って「アロイ!」とニッコリ笑って足をポキッ!と

折って私に差し出した。「え~~~っ!!!」虫が大の苦手な私にこれを食べろというのか?顔も体の模様もはっきり見える、5.6cmはある・・とても食べられない(><

と思ったが、一大決心をしていただきました~!カリカリしていて特に味はしない

けど、ごちそうさま!って感じ。一袋をぺろりと食べたエーはすごい!尊敬(^^)ゝ

 

トイレ・シャワー&水浴び

トイレの心配をしていたのですが、家ではトイレットペーパーもある洋式トイレ。

幼稚園は汲み置きの水で流す方式だったので、水で洗うのはちょっと遠慮して

ティッシュを使っていた。

タイでは、毎日35℃位の気温でとても暑い!!そこで欠かせないが、水浴び。

お風呂はなく、水槽?に水を溜めておき、洗面器で水を浴びる。

溜めてある水はぬるくなっているが、シャワーも水なので初めは冷たいので

ちょっと寒い・・・まあ、慣れると気持ちいいよ(^^)

水浴びのあとに“冷却ベビーパウダー”をつけるとヒンヤリさらさらで気持ちいい。

私の必需品となり、思わず買ってきちゃった!

幼稚園でお昼寝の前に、子どもたちが顔に白い粉をつけていたのがこれ。

パパやママも水浴びのあとは顔が真っ白になるくらい、つけているのがかわいい!

 

憩いの場「スーパー」 ・ ビニール袋文化?

家から徒歩1,2分のところにある「スーパー」は駄菓子を売っている小さな商店

といった感じ。そこでは、食品や日用品、バイクのガソリン給油もしている。

お店の横には屋根付のベンチやテーブルがあり、そこで、お菓子を食べたり、

ジュースを飲んだり、おしゃべりをする近所の人の憩いの場でもある。

ジュースといえば、主流は500mlくらいのビン入りペプシ。それを手付きの

ビニール袋にあけて氷を入れて、ストローで飲むのがタイスタイル。

初めてみたときは袋?と思ったけど、これがノーマル。

暑さとのどの渇きに、ついこの袋入りペプシを買いに行ってしまうのだった(_^;)

 

それから、野菜やフルーツ、やきとり、とうもろこし、アイスクリームなどは、

単品で屋台のお店が村の中を回って売りにくる。

少しの食材はそこで買い、あとは週末に大きな広場にある市場で買出しをする。

肉、魚、野菜、くだもの、デザート、衣類から雑貨までなんでもある。

また、ごはんや麺類、スープ、肉・魚料理、デザート等の屋台がたくさん並ぶところ

では、人々の活気があふれている。この屋台の麺や熱々のスープやデザートも

あらゆる食べ物はなんでもビニール袋に入って売っているのです。

これは、タイ独特だよね~?!

 

 手軽なバイク ・ オープンカー?トラックの荷台

ワット・サケオまでは、車やバイクで送ってもらうか、自転車で通いましたが、

村の人たちの足はほとんどがバイク!中学生くらいから乗れるのかな?

すぐ近くでもバイクに乗って出かける。バイクも自転車も2人乗りは当たり前。

家族4人乗りも珍しくない。ヘルメットなし、風を切って乗るバイクは格別だよ~!!

車は普通の乗用車とダットラのような荷台のある車が多い。大人数のときは、この

荷台で風を感じるのがタイ風?人数制限はないの?!

 

  イヌがいっぱい

毎日の通学の途中で気になったのが、イヌがたくさんいること。

家では大きなイヌを2匹飼っていたが、放し飼い。家の中にも入ってくるし、パパや

ママについて、川にも遊びに行き、自由に散歩している。

道で出会うイヌたちは野良犬も多く、幼稚園や学校、寮の周り、食堂の近くにも

たくさんいて、食べ残したものを餌にしているようだ。

毛が抜けていたり、病気?と思われるものもたくさんいて、ちょっと心配・・・

 

仏教の国 ・ 異文化体験

仏教の信仰心が強い国と聞いていたが、家にはパパと息子さん2人が出家したときの写真が飾ってあり、滞在中は2度のタンブンと甥の出家明けの儀式とお祝い、親戚の結婚式とまさに異文化を体験することができた。

 

タムブン

「タムブン」とは、徳を積むこと。仏教の寺院や僧侶にお布施をすることのようだ。

初めてのタンブンは近所の人たちと親戚もいっしょに出かけ、お供え物の中には

七夕飾りのようなものがあり、よく見るとお札で、お菓子なども飾っている。

お寺は外見も中も、とても鮮やかできれいな色に感激した。

仏前では、ひざまずいて拝む。これを3回くり返すのがお参りの仕方のようだ。

お参りが終わると、お寺の外には、テーブルがたくさん並んでいて、いろいろな種類

の食事やデザートが用意され、なんでも自由に食べることができた。

その日は特別な日だったのか、とてもたくさんの人が集まっていて、オレンジと赤の

鮮やかな獅子舞いのようなものや、やぐらを組んだ上で、5人肩車をした一番上に

2歳くらいの子どもが乗っているなどのアクロバットもあり、ハラハラ、ドキドキ。

2度目は、前回とは違うお寺に親戚が集まり、10人以上の僧侶にたくさんのご馳走

を用意して、読経と儀礼が行われ、その後、みんなで食事をする。

事あるごとにお寺にお参りに行くことなのか、タイの人々の仏教への強い信仰心

を感じた。

 

結婚式

タイの結婚式は、親戚や村の人、友人など大勢の人で祝福するという感じだった。

屋外にテントが張ってあり、ステージも用意されている。

30くらいあるテーブルの上には飲み物が用意されていた。そこで、軽く食事をして

いると、ステージでかなり派手な衣装とセクシーなダンスが始まり驚いた(*-*

その後、家に案内されると色とりどりの幕で天井から飾り付けがされていて、

新郎新婦はいすに座って手を合わせている。

隣り合ったふたりが頭につけている白い冠は糸で繋がっている。

参列者はひとりずつ巻き貝にいれた水を新郎新婦の手にかける。

私も見様見まねで参列させてもらった。

一般の人が水をかけるのが一通り終わると、儀礼が行われた。

その後白い糸が配られ、またひとりずつ二人の手首にむすんであげる。

たくさんの人から、それぞれの人の手を通して直接祝福されている二人の姿を

見て、人々の温かさを感じとても感動した。

それから、外のテーブルに戻ると、次々とご馳走が運ばれてくる。

ステージは歌に踊りと、さらに過激になるので「結婚式はいつもこうなの?」ときくと

「NO!」特別らしい。そうだよね?ちょっと安心。

しばらくすると、お色直しをした新郎新婦が各テーブル回ってきて、かわいいハート

の記念品が配られ、私も幸せいっぱいの気持ちになった。

思いがけなく、結婚式に参列できたことに感激!

出家明けのお祝い

滞在中、最後の週末に隣に住む甥が3ヶ月の出家を終えるお祝いがあった。

2,3日前から大きな鍋や大量の食器やいすなどを近くのお寺から運んできたり、

テントを張ったり、外に洗い場を作るなど、大掛かりな準備が始まった。

当日は早朝から、親戚や近所の人たちが集まってきて、ご馳走の準備をしている。

また、バナナの木や葉を使って儀式に使う飾りや花を摘んできて糸でつないで花飾りをつくるなど、私も手伝わせてもらい、すべて手作りで見事なものが出来上がった。

それから、にぎやかな音楽が鳴る中で主役の甥の頭を剃る儀式?が始まった。

両親や身内の人たちが少しずつ髪の毛を切ってから、剃っていく。

最後は眉毛まで・・・立派なお坊さんだ。

次は、ママと近所の人たちがサングラスをかけて着替えをいている。仮装?

何が始まるのだろう?そうして人々は近くのお寺に向かった。

お寺の周りにはたくさんの人が集まっていて、村をあげてお祝いをするようだ。

男の人たちが太鼓など楽器を演奏し始めると、周りにいた人たちが列を成して

歩き出し、それに先導されて甥と両親を乗せた車がゆっくりと家に向かっていく。

歩き出したと思ったら、しなやかな手つきで人々は次々と踊りだした。

ママは別人か?と思うくらい軽やかに踊りだしたのにはびっくり!!

演奏や人々の踊りにつられて私も踊っちゃう?!たのし~い!!

40分くらいかけて踊りながら家に着くと、甥は白い衣装を脱いで、いすに座って

手を合わせている。身体を清めるのか両親が身体を洗ってあげている。

その光景は、なんとも感動的。息子の立派な成長に感無量のようだ。

次に、親戚の人たちが、身体に水をかけてあげる。

しばらくすると、10人くらいの僧侶が家に入って行き、儀式が行われた。

食事のもてなしのあと、僧侶が帰っていくと、今度は村の長老と思われる人たちと

親戚の人たちが中に入って行き、儀式が続いた。

出家を終えるということは、一人前の男としてたくさんの人から認められ、祝福

される神聖なものに感じた。

感動に浸っている間もなく、夜にはワット・サケオでパーティがあるという。

女の子たちは、パーティ用に着替えをしておしゃれしている。

私は?そんな服、用意していないし・・・まあ、いっか?

そうして、場所をワット・サケオの体育館に移し、大宴会。結婚式会場のようだ。

各テーブルにはまたまたご馳走やお酒が並び、ステージでは歌や過激なダンス、

友達のテーブルは盛り上がり、そんな中、各テーブルに両親と挨拶に回っている。

最後は、主役の挨拶で締めパーティはお開きとなった。

これで終わりと思ったら、次の日もまだあるという。

翌朝は5:00前からの大音響に目が覚めて、なにやらもう始まっている。

6:30過ぎにはお寺に出かけるという。またお寺には親戚や村の人たちが集まり、

最後の儀式が行われたあとにきれいにリボンで包装されたコインがまかれた。

ご利益があるようでたくさんとろうと手を伸ばす。私もしっかりもらってきました(^^)v

こうして、1日半にわたる儀式と盛大なお祝いが終わり、その日の午後には、いつもの

静かでのんびりとした空気に戻っていた。

 

こんなすばらしいタイの文化に触れる、貴重な体験ができて本当によかった。

感謝、感激。コップンカ!

 

アユタヤ世界遺産

休日に「ゾウに乗りたい」とお願いしてアユタヤに連れて行ってもらった。

街のなかをゾウに乗って20分くらい遺跡を巡るのだが、上下に揺れて乗り心地は

あまりよいとはいえないが、とても高く見晴らしがいい。

赤い服を着たゾウ使いの人が付いていて、ゆっくりと歩き始めた。

写真を撮るのに止まってくれたり、日本語で「ぞうさん」を歌ってくれたのには感激!

遺跡はタイの歴史を感じるすばらしいもので、夜にはライトアップもされている。

観光を終えると、子ゾウと写真撮影ができ、ごほうびに20バーツを渡すと、鼻で

取ってポーズをしてくれる。とてもかわいい仕草だった。

私はゾウに乗れて大満足!

(完)
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