プーパッポンカレー
あー、今日は何を作ろうか? できれば、う〜んと簡単ですぐできるものがいい。
そこで冷蔵庫をごそごそしてみると、我が家ではとても珍しいタイ料理にぴったりな食材があったではないか。
「わたりがに」である。
そもそもこんなに高級?で頼もしい食材があるのは、以前大丸の地下食品売り場で閉店間際の大セールで手にいれたからなのだ。
しかも、3パック500円、というこれでも安い値段のものを2パックしかいらないので200円で、というわけのわからない値切り方をして手に入れた戦利品なのである。
「そう、そう今日はせっかくだから、これを使ってプーパッポンカレーを作ってみよう!」
とひとりはりきりながら家にあるタイ料理の本を、ここでまたがさごそ探してめっくてみると、あったあった美味しそうな写真が載ってる。
「これよこれ、私が求めてるものは!」
「作り方は…」
「なんだ、めんどくさそう、というか材料結構必要なのね」
「やっぱりやめようかな…、待てよもう一冊たしかプーパッポンカレーがのってる本があったはず。」
またごそごそ(ちなみに我が家は、結構お料理本が充実しているのである。)
「あった、どれどれ、おーこれならなんとかいけそう」
ひとりぶつぶつ言いながらカニを力いっっぱいぶつ切りしているところに我が連れ合いが帰ってきた。
私:「今プーパッポンカレー作ってるんだ」
連れ合い:「それはいいですね、さっそく写真を撮ってホームページにのせましょう!」
私:「いいけど、こんな、これ撮るのかぁ。もっときれいに支度すればよかった。」と思ったが、 私:「どうぞどうぞ、これも入れてとらなきゃダメだよ。 だってありのまま、このイチゴミルクも入れるんだからね。ちゃんとこのチューブ撮った?」
といちいち確認してみる。そのうち材料を撮り終えたら 「じゃ、行ってくるから頑張ってね」とでかけた。 今彼は教習所に通っているのだ。
「はい、はぁい」と私。今はそれどころではない。 生まれて初めて札幌でしか食べたことのないプーパッポンカレーを完成させなくてはならないのだ。
しかも、食べるのは道産子の私と生粋のタイ人の連れ合い。これは美味しいと言わせなければ、せっかくのカニが泣いてしまう。
カニと玉ねぎと唐辛子をゆでて…
カレー粉を油で炒め…
出来たあ。結構おいしそうにできた。しかも、15分くらいしか時間かからなかった。 「なぁんだ、かんたん、かんたん。」
「時間があるから、もう一品レッドカレーでも作るか。これは、いつも作ってるからなんてことない。はい、2品出来上がり。」
「ただいまあ」
「おかえり」
「どう、うまくいった?」
「まあまあねといったところ」
「まずは写真を撮ります」
「はいはいどうぞ、美味しそうに撮ってね。」
写真を撮ること10分、「さあ、食べましょう!」
「味はどう?」と私
「似ている」と連れ合い。どうやら私の作ったものが、それなりにタイの味に似ているということみたいだ。 「そうかい、それはとっても美味しいってことだよね!だってタイで食べたことないものをつくってるんだkらね。」
「そうですね、結構美味しいです」 「何それ、結構の使い方間違ってるんじゃない。すごい美味しいじゃないか」
まあいい私は満足の味なのだから。
こうして今日の晩餐は幕を閉じたのである
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